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トロゴサイトーシスによる免疫細胞機能の調節かじる? 呑み込む? 貪食の多様性:トロゴサイトーシスとエフェロサイトーシス

三宅健介,烏山 一
Kensuke Miyake/Hajime Karasuyama:Inflammation, Infection & Immunity Laboratory, Advanced Research Institute, Tokyo Medical and Dental University(TMDU)(東京医科歯科大学高等研究院 炎症・感染・免疫研究室)
10.18958/6889-00002-0000797-00

新しいシグナル伝達の型として,細胞が細胞を食べる貪食コミュニケーションに注目が集まっている.これまで標的を丸呑みすると考えられてきた貪食に,細胞が細胞を生きたままかじるトロゴサイトーシスという概念が加わり,多くの現象を制御していることが明らかになってきた.トロゴサイトーシスと,死細胞を貪食するエフェロサイトーシスには興味深い共通点と相違点が存在する.これらの点から垣間みられる,「貪食」の生理的意義,新たな可能性と,より幅広い分野へのかかわりを伝えたい.(企画/森岡 翔)

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