スマホで読める実験医学
550円

ヒレと四肢の遺伝子発現から発生において進化方向性にバイアスをかける実体を探る

Developmental constraint and heterochronic gene expressions in fin and limb development
Onimaru K, et al:Elife, 10:doi:10.7554/eLife.62865, 2021
鬼丸 洸,工樂樹洋
Koh Onimaru1)/Shigehiro Kuraku2)3):Graduate School of Medicine, Nagoya University1)/Molecular Life History Laboratory, Department of Genomics and Evolutionary Biology, National Institute of Genetics2)/Laboratory for Phyloinformatics, RIKEN Center for Biosystems Dynamics Research3)(名古屋大学大学院医学系研究科附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター腫瘍病態統御部門1)/国立遺伝学研究所ゲノム・進化研究系分子生命史研究室2)/理化学研究所生命機能科学研究センター3)
10.18958/6845-00003-0000769-00

胚発生において生物の進化の方向性にバイアスをかける発生拘束という概念が提唱されているが,その実体はわかっていなかった.今回,われわれは,鰭と四肢の発生過程について,オミクス情報取得を駆使した包括的な比較研究を行うことで,多面発現遺伝子に対する発生時期・組織特異的な転写制御が発生拘束の実体である可能性を提唱した.

この記事は有料記事です

(残り約6,900文字)

  • 【スマホで読める実験医学】ヒレと四肢の遺伝子発現から発生において進化方向性にバイアスをかける実体を探る
    550円

関連書籍

実験医学2021年7月号 Vol.39 No.11

新オミクス技術で見えたがん代謝の新経路

第二のワールブルグ効果、腸内細菌・細胞老化とのかかわり

  • 中山敬一/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)