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種間の栄養環境への適応能力の差を生む炭水化物応答機構

Interspecies comparative analyses reveal distinct carbohydrate-responsive systems among drosophila species
Watanabe K, et al:Cell Rep, 28:2594-2607, 2019
渡辺佳織,上村 匡,服部佑佳子
Kaori Watanabe1)/ Tadashi Uemura1)〜3)/Yukako Hattori1):Graduate School of Biostudies, Kyoto University1)/Research Center for Dynamic Living Systems, Kyoto University2)/AMED-CREST, AMED3)(京都大学大学院生命科学研究科1)/京都大学大学院生命科学研究科附属生命動態研究センター2)/AMED-CREST3)
10.18958/6535-00003-0000878-00

自然界には,さまざまなものを食べる広食性種と,特定のもののみを食べる狭食性種がいる.本研究では,ショウジョウバエ近縁5種の比較解析から,広食性種は,炭水化物の比率に応じた遺伝子発現や代謝の制御機構によって,異なる栄養バランスに柔軟に適応するのに対し,その機構が働かない狭食性種は,高炭水化物食下で成長できないことを見出した.

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