神戸大学工学部計測工学科
1993 年 32 巻 5 号 p. 322-327
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酸性雨の前駆物質とされる酸性汚染物質と水蒸気との結合機構を解明するため,調査用簡易水蒸気採取器と方法を開発した.これを用いて夏期に草木地域と市街地域について測定を行った結果,つぎのこ とがわかった. いずれの地域でもpHおよび導電率の時間分布は一般的に二山型と思われ,NO2分布に類似しているゆえに,NO∫の寄与が大きいと推定できる.草木地と市街地での差異は草木地で午後のピークが小さいことである.草木地域では日照によって植物や土壌から水蒸気が放出され,水蒸気量が増加するためと説明できる.
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