1985 年 24 巻 6 号 p. 328-336
近年,危険物地下タンクあるいは地下埋設配管の腐食に起因する漏えい事故が増加する傾向にあり,過去5年7箇月の聞に東京消防庁管内だけでも132件を数えている,幸いにして,火災の発生等はないものの土壌汚染,井戸への流入等生活環境に与える影響を考慮すると,これら危険物施設の規制行政庁としては,早急に有効な対応を図る必要があり,防食措置の義務化から!1年経過したことなどとあわせて対象となる施設の点検を実施させ,改修の促進を図っているところである、このことを踏まえて,事故の実 態,対応等について触れてみたい.