気管支学
Online ISSN : 2186-0149
Print ISSN : 0287-2137
ISSN-L : 0287-2137
肺癌における PDT : 現況と将来の展望(内視鏡的治療の立場からみた肺腫瘍の現況と将来)
久保田 馨古瀬 清行河原 正明児玉 長久山本 益也小河原 光正有富 聡
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 13 巻 SUPPL 号 p. 145-147

詳細
抄録

当院にてPDTを受けた0, I期肺門部肺癌37例, 39病巣中, 22例がCRを得た。治療前の内視鏡所見, 腫瘍長径, 末梢確認, 腫瘍局在, 胸部レ線所見の5因子における多変量解析では, 腫瘍長径2cm未満が有意にCRに寄与する因子であった。同様に末梢確認不能が有意に再発に寄与していた。進行例に対しては手術, 化学療法, 放射線療法との併用における有用性が, 将来的にはより有効な腫瘍親和性物質, レーザー装置の開発が期待される。

著者関連情報
© 1991 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top