理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
人工膝関節置換術後6ヵ月のQOLに関連する術前因子の検討
星野 太一土屋 謙仕岡元 翔吾皆川 幸光木村 典子畑山 和久寺内 正紀
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2019 年 34 巻 2 号 p. 217-221

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抄録

〔目的〕人工膝関節全置換術や人工膝関節単顆置換術後6ヵ月時の日本版膝関節症機能評価尺度と術前時身体機能の関係性を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は,片側のTKAまたはUKAを施行され,JKOMによる評価が可能であった患者67例67膝とした.方法は,患者背景因子,術前時身体機能および術前時歩行・バランス能力と術後6ヵ月時JKOMとの関係性をステップワイズ法による重回帰分析にて検討した.〔結果〕術後6ヵ月時JKOMには術前時のTUG,術側膝関節安静時疼痛,非術側膝関節伸展筋力に有意差があった.〔結語〕TKAまたはUKA術後6ヵ月時のQOLを予測する因子として,術前時のTUGが最も有用であることが示唆された.

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© 2019 by the Society of Physical Therapy Science
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