理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
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原著
超音波による多裂筋筋輝度の検者内信頼性の検討
山本 愛宮﨑 純弥
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2018 年 33 巻 3 号 p. 443-446

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抄録

〔目的〕本研究の目的は超音波を用いた多裂筋筋輝度計測の検者内信頼性について検討し,さらに多裂筋筋輝度の左右差を検討した.〔対象と方法〕対象は健常成人12名で慢性的な腰痛のない者とした.多裂筋筋輝度計測には超音波画像診断装置,Bモードを使用した.検者内信頼性を検討するため同日と日間測定で2回測定し,級内相関係数(ICC)を用いた.多裂筋筋輝度の左右差の検討は,対応のあるt検定を用いた.〔結果〕同日において,ICCは右が0.981,左が0.981であった.日間測定のICCは,右が0.898,左が0.775であった.多裂筋筋輝度の左右差は同日,日間測定ともに認められなかった.〔結語〕多裂筋筋輝度計測は検者内信頼性の高い測定が可能であった.健常者では多裂筋筋輝度に左右差を生じない可能性が示唆された.

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© 2018 by the Society of Physical Therapy Science
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