2017 年 32 巻 2 号 p. 297-300
〔目的〕新しく開発された足指・踵荷重起立台の運動効果判定のために,下肢の活動電位を測定し検討すること.〔対象と方法〕健常成人19名38下肢(男性19名,平均年齢21.6 ± 2.0歳)を対象とした.足指・踵荷重起立台および平坦起立台での立位保持の2条件での,下肢の筋活動量を測定した.検査筋は,両側の短母趾屈筋・短趾屈筋・内側広筋・前脛骨筋・大腿二頭筋・半腱様筋・腓腹筋内側頭とし,最大随意等尺性収縮(MVC)を求め,これらを各%MVC間にて比較した.〔結果〕平坦起立台より足指・踵荷重起立台での立位保持の方が,短母趾屈筋・内側広筋・前脛骨筋・半腱様筋において有意な%MVCの増加が認められた.〔結語〕足指・踵荷重起立台での立位保持は,下肢筋の筋活動量を増加させることが示唆される.