2014 年 29 巻 1 号 p. 109-112
〔目的〕本邦の理学療法士における腰痛による業務遂行能力の低下の発生頻度や程度を調べること.〔対象〕対象者は理学療法士378名とした.〔方法〕質問紙にて腰痛による業務遂行能力低下の程度と腰痛の程度,年齢,経験年数,性別を評価した.〔結果〕対象者全体の46.0%に腰痛による業務遂行能力低下が認められた.腰痛による業務遂行能力低下と,腰痛の程度との間に,有意な正の相関がみられた.〔結語〕理学療法士にとって腰痛による業務遂行能力の低下は少なくないことが示された.