2012 年 27 巻 4 号 p. 489-491
〔目的〕関節可動域制限の発生を予防するために必要な関節運動時間を検討した.〔対象〕Wistar系ラット個体とした.〔方法〕右足関節底屈位固定時間の違いにより対象個体を,1週間連続固定するG 1,1日12時間固定するG 2,1日8時間固定するG 3および1日4時間固定するG 4に分けた.固定時間以外における右足関節の動きは自由とした.1週間後,固定を除去した時の右足関節の背屈角度を測定した.〔結果〕背屈角度の有意な差がGroup 4のみに認められた.〔結語〕関節拘縮発生予防のためには,20時間/日の関節運動が必要である.