2012 年 27 巻 4 号 p. 461-464
〔目的〕両脚着地動作を解析し前十字靭帯非接触型損傷が女性に多い原因を検討することとする.〔対象〕健常人男女各10名とした.〔方法〕Point Cluster法を用いて両脚着地動作における脛骨の回旋方向と角度,前方移動量を計測した.〔結果〕女性の脛骨内旋角度は男性と比較して有意に大きく早い時期に内旋角度が最大になったが,脛骨の前方移動量には男女差はみられなかった.〔結語〕女性は前十字靭帯と後十字靭帯とのインピンジメントが起こりやすく前十字靭帯の剪断力が増加することがわかった.