2008 年 23 巻 5 号 p. 585-588
〔目的〕健常成人及び片麻痺患者において,つま先上がりの斜面板上で立位姿勢保持する介入後の平地上における重心動揺への影響を調べることである。〔対象〕若年成人8名,壮年成人8名,片麻痺患者8名である。〔方法〕10°のつま先上がりの斜面板上で1分間立位姿勢保持をとらせる介入前後において足圧中心位置と重心動揺面積を測定し比較した。〔結果〕介入によりその後の平地上において足圧中心位置を前方へ変位させる効果が即時的反応として確認された。〔結語〕15分までの比較から,立ち直り反応による前方への足圧中心位置の変位の残存が観察された。