日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
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向社会的行動尺度における問題と新しい可能性
村川 弘城
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2012 年 36 巻 Suppl. 号 p. 29-32

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抄録

向社会的行動を測るものとして向社会的行動尺度がある.しかし,自身について子どもに答えさせている以上,実際に行動に移していたのかを測定できているとは言えない.むしろ,向社会的行動が必要な場面にすぐに気づけるか否かを示している可能性がある.本研究では,「気づきのタイミング」と尺度の得点との関係を明らかにすることを目的とした.そのため6年生を1年生と交流させ,振り返りから抽出した気づきと尺度得点との関係を示した.尺度得点に基づく上位群において事前の気づきを示す回答数かが多く,下位群では事後の気づきを示す回答数かが多いという偏りが有意であり,気づきのタイミングを測っている可能性が示唆された.

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© 2012 日本教育工学会
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