日本教育工学会論文誌
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ブレンディッド学習の始終における自己評価の変化に関する一検討
中山 実山本 洋雄
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2010 年 34 巻 Suppl. 号 p. 153-156

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抄録

本論文では,ブレンディッド学習の効果的な実施方法を検討するために,学期での学習開始直後と学習の最終段階における学習者評価の変化を調べ,ブレンディッド学習の経験の蓄積による影響を分析した.ブレンディッド学習は,学部生と大学院生を対象として,学習始終で同一の学習に関する主観評価を実施した.その結果,学習に関する主観評価から抽出された3因子の得点は,学習始終における平均値には差は見られなかったが,学習者個人では,教材評価や学習方略の因子では学習経験の影響を受けていた.さらに,因子得点の学習経験による変化量と,学習始終での得点との相関関係を検討すると,学習の開始直後の得点との間では,負の相関が見られたの対し,学習の最終段階の得点との間では正の相関が見られた.

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© 2010 日本教育工学会
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