理学療法学
Online ISSN : 2189-602X
Print ISSN : 0289-3770
ISSN-L : 0289-3770
シンポジウムIV
発芽 (nerve sprouting) よりみた運動ニューロンと筋の相互作用
灰田 信英
著者情報
キーワード: 発芽, 運動終板, 腱切離
ジャーナル フリー

1991 年 18 巻 6 号 p. 631-634

詳細
抄録

個体内でおこるシナプス形成現象は二つに分けて考えられる。第一は個体の発生・分化の過程で起こるシナプス形成である。第二はシナプス形成後に, とくに成熟固定で起こる新たなシナプス結合の誘導, あるいは再形成である。この過程ではシナプスの誘導あるいは再形成は何によって引き起こされるかが問題となる。そして, 標的細胞の活動状態でこれがどのように修飾されるかは, 神経組織の可塑性を考える上で重要である。本稿では, この問題について, 自験例に基づいて述べる。

著者関連情報
© 1991 公益社団法人 日本理学療法士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top