日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
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原著
在宅人工呼吸療法における気管切開群とマスクによる陽圧換気群の比較検討
―1997年全国アンケート実態調査から―
石原 英樹木村 謙太郎渡辺 敏阪井 裕一大村 昭人
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1999 年 9 巻 2 号 p. 179-183

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抄録

急増傾向にある在宅人工呼吸療法の実態調査をもとに,気管切開下陽圧換気群(TIPPV)と非侵襲的陽圧換気群(NIPPV)での差異を比較検討した.症例はTIPPV群510例,NIPPV群461例であった.基礎疾患構成比率は,TIPPV群では,神経筋疾患が多く,NIPPV群では呼吸器疾患の比率が多かった.また,人工呼吸の方法,介護状況,診療体制などにおいても両群間で差を認めた.今後は,このような現状をふまえたうえで,ガイドラインおよびマニュアルの作成をしていく必要があるものと考える.

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© 1999 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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