日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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シンポジウムⅡ
呼吸リハビリテーションのガイドライン
呼吸リハビリテーションマニュアル―運動療法―の位置づけ
植木 純
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2004 年 13 巻 3 号 p. 412-417

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抄録

慢性呼吸器疾患,特にCOPDは骨格筋の機能障害や低栄養など全身性疾患としての対応が必要となる病態であり,管理に際して非薬物療法の果たす役割は大きい.包括的な呼吸リハビリテーションは,呼吸理学療法/運動療法,患者教育,栄養カウンセリングより構成され,個別化してチーム治療により提供されるが,運動療法はその中核となる構成要素である.第13回日本呼吸管理学会学術集会において,日本呼吸管理学会が主体となり,日本呼吸器学会,日本理学療法士協会と共同で作成した運動療法のマニュアルの発表が発表された.近年のエビデンス,複数の学会のコンセンサスに基づいた実践的なマニュアルの発表は国際的にもはじめての試みである.呼吸リハビリテーションが今後さらにわが国に普及していくことが期待される.

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© 2004 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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