日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 1G1-G1
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発表
1G1-G1 オープンなフローチャート証明をすることの効果と限界(教育実践・科学授業開発(1),一般研究発表,学びの原点への回帰-イノベーティブ人材育成のための科学教育研究-)
宮崎 樹夫松岡 楽藤田 太郎ジョーンズ キース
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抄録

本研究はオープンな場面でフローチャート証明をすることに着目し,その特徴(証明の二層構造の視覚化,多様な証明の構成促進)に基づいて,証明の基礎的学習における効果と限界等について考察した。その結果,次のことが明らかとなった。効果として,証明の構造に関する全体的な理解を促進するとともに,その理解を伴いつつ,前提から結論に前向きに/結論から前提に後向きに推論すること及び両者による中間命題の関係網の接続を促進することが期待し得る。一方,限界として,フローチャート形式による思考の制約/クローズなパラグラフ証明への切り替えが想定される。

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© 2014 日本科学教育学会
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