トリコフィチン，スポロトリキンによるリンパ球幼若化現象について

山田 瑞穂; 丹羽 靱負; 二宮 聖耳; 藤本 典男; 渡辺 昌平

doi:10.14924/dermatol.82.159

山田瑞穂, 丹羽靱負, 二宮聖耳, 藤本典男, 渡辺昌平

著者情報

ジャーナル認証あり

1972 年 82 巻 3 号 p. 159-

DOI https://doi.org/10.14924/dermatol.82.159

詳細

抄録

ツベルクリン皮内反応陽性のものの末梢血培養にPPDを添加すると，10～30％のリンパ球幼若化現象が認められる．白癬のすべてにおいてトリコフィチン反応が陽性であるわけではないが，トリコフィチンはツベルクリンに類似の遅延反応として興味深い．他方，スポロトリックス症においてはほぼ全例においてスポロトリキン反応は陽性である．われわれは，これらを抗原として添加して，リンパ球幼若化現象を観察した．トリコフィチンでは抗原を4つの分画に分けて検討してみた．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）