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Moodle用動画配信システムの内製とコロナ禍における運用・評価
清水 健一 藤本 茂雄 松本 暢平 檜垣 泰彦
(システム開発論文)
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
No.10
pp.572-583 発行日: 2022/10/01 早期公開日: 2022/07/01 Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2021LIP0015 論文種別: 特集論文 (ライフインテリジェンスとオフィス情報システム論文特集) 専門分野: オフィスアプリケーション・オフィス支援 キーワード: メディア授業, HTTPライブストリーミング(HLS), マルチビットレート, データダイエット, スコーム,
本文: PDF(18.1MB)>>
あらまし:
千葉大学では2020年度からの全員留学に備え,メディア授業によるオンライン受講を目的として,Moodle上での動画配信システムを内製により開発を進めてきた.Moodleの動画配信機能に不足している部分について,必要要件を洗い出し,システム設計を行った.その結果としてAES暗号化を施したマルチビットレートのHTTP Live Streaming方式を採用し,SCORMパッケージによるMoodle連携方式を考案した.本システムの検証を行う過程において,新型コロナのパンデミックにより,急遽,学生数約14,000人,開講科目数7,000以上にも及ぶ大学における全ての授業がオンデマンド方式のメディア授業で実施されることになり,本システムは,その中心的な役割を担うこととなった.過去に経験がない状況下において,幸いにも大きなトラブルがなく安定した稼働を実現することができたことから,稼働状況をもとに本システムの運用結果を評価した.加えて,学生への通信負担を低減するため,パケット節約モードを追加する等のきめ細かな対応を行うことができた.これらの成功要因について検証し,今後の課題について考察を行った.
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