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低線量肺がんCT検診の被曝・画質管理システム
石垣 陸太 森 正人 田畑 慶人 仁木 登 河田 佳樹 鈴木 秀宣 村松 禎久 花井 耕造 遠藤 啓吾
(システム開発論文)
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
No.2
pp.277-284 発行日: 2017/02/01 早期公開日: 2016/10/13 Online ISSN: 1881-0225
DOI: 10.14923/transinfj.2016JDP7078 論文種別: 論文 専門分野: 生体工学 キーワード: 肺がん検診, CT検診, 被曝管理, 画質管理,
本文: PDF(2.6MB)>>
あらまし:
日本ではがん死低減の取り組みとして,がん検診が推奨されている.中でも肺がん死は上位にある.現在,低線量肺がんCT検診が全国で実施されている.この検診は,CTを用いて胸部を高速撮影して,死角のない画像から画像診断にて判定される.一方,主流となっている胸部エックス線検査よりも被曝量が多い.この被曝量は画質の維持・向上と関係するため,ある程度の線量が必要である.現在,線量及び画質の実態は十分に把握されていないことから,健常者を経年検診するには,厳格な精度管理用情報システムが求められる.本研究では,線量及び画質の実態を明確に把握するための被曝・画質管理システムを開発して,実用化に向けた運用テストを行った.16機関の被曝管理においてCTDIvolでは最大3.3 mGy,最小0.6 mGy,DLPでは最大112.2 mGy・cm,最小20.6 mGy・cmであった.画質管理において視覚評価の模擬腫瘤の検出径では右肺の平均は8.2 mm,標準偏差は± 0.6 mm,左肺の平均は4.8 mm,標準偏差は± 0.5 mmであった.本システムでは,実態に基づく情報収集・解析が可能であった.
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