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Tubular Wave Couplerの妨害波注入特性の試験系依存性
矢野 佑典 遠藤 光太 和田 修己
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
No.8
pp.621-628 発行日: 2022/08/01 早期公開日: 2022/04/20 Online ISSN: 1881-0209
DOI: 10.14923/transcomj.2021PEP0006 論文種別: 特集論文 (高機能・多様化するシステムのEMC課題と対策技術論文特集) 専門分野: キーワード: Tubular wave coupler (TWC), ISO 11452-4, イミュニティ, 自動車,
本文: PDF(16.1MB)>>
あらまし:
車載電子機器の信頼性,安全性評価では一貫したイミュニティ性能評価が重要であり,試験系に依存せず一定レベルの妨害波を注入することが必要である.しかし,400 MHzから3 GHzの周波数に適用される妨害波注入法であるISO 11452-4に記載のTubular wave coupler (TWC)法では,試験セットアップに依存して妨害波注入特性が変化することが懸念される.これは,TWC法では置換法が用いられ,校正セットアップと試験セットアップ間でワイヤハーネスの径や敷設高さが異なることに起因する.そこで本論文では,ハーネスの径及び敷設高さを変化させ妨害波注入特性との関係を評価した.その結果,特にハーネス径が細い場合に校正セットアップからの妨害波注入特性の変化が大きく,適用周波数範囲内で最大-3.1 dBの差が生じることが分かった.更に,ハーネスを含む伝送線路の特性インピーダンスと妨害波注入量の関係を調査した結果として,ハーネスとシステムグラウンドからなる伝送線路の特性インピーダンスが妨害波注入量に支配的なパラメータであることを示した.
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