ファルマシア
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2019 年 55 巻 9 号 p. 824-825

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抄録

特集:認知症対策の基礎と臨床 アルツハイマー型認知症を中心に
特集にあたって:昨今,医療の進歩によりこれまでは不治の病であった病気が治癒されるようになりつつある.特に,がん医療はここ数年で飛躍的に進歩し,これまで治療すらあきらめていたがんが治癒できるようになってきている.たとえ根治は困難であっても,治療を行うことにより生存期間が延長できるようになってきた.その一方で,高齢化の進展による認知機能障害が新たな問題となってきている.団塊の世代が75歳以上となる2025年には,約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症患者になるといわれており,その対策は急務である. 本特集では,認知症研究や,実際の臨床に携わっている先生方にご執筆いただくことにより,これからの認知症対策について考えていきたい.
表紙の説明:アルツハイマー型認知症は3段階の経過をたどる.初期段階では,自分で片付けたものが分からなくなる,直前のことを忘れるなどの進行性の記憶障害,中期では見当識障害,徘徊・妄想等の行動,心理症状が認められる.後期では日常生活に問題が出始め,寝たきりに移行していく.

© 2019 The Pharmaceutical Society of Japan
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