日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第51回研究大会
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分科会H_1 グローバル・ジャスティスの形成、規範化とローカリティ―ローカルな現場からの考察
モンゴル人の中国文化大革命と不名誉な「名誉回復」
ジェノサイド後の真相究明の欠如と和解の困難
大野(楊) 旭(海英)
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p. H04-

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抄録

1966年から76年まで続いた中国文化大革命期間中に、内モンゴル自治区でモンゴル人を対象とした大量虐殺運動が発生し死傷者の総数は40万人に達する。モンゴル人が分離独立を求めたのが原因。虐殺後、共産党政府は運動の「是正」を行い「名誉回復」を図り、善後政策を実施。民族問題の本質を隠蔽した為、一時的に対立は抑え込まれたものの、本質的な解決には至らなかった。

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