主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
ヒドロキシアパタイトは熱処理によって水酸基が脱離し,オキシヒドロキシアパタイト化することにより,その構造に乱れを生じることが知られている。本研究では,熱処理によるヒドロキシアパタイトの結晶構造や微細構造の変化および各原子周囲の化学状態と生体内での溶解性との関係を追求し,新しい材料設計指針を得ることを目的として,熱処理したヒドロキシアパタイトについて,固体核磁気共鳴法により各原子周囲の局所構造を解析し,in vitro溶解性と構造の相関について考察した。