主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
GRAPE Technologyは金属チタンやチタン合金の骨伝導性を高めるための新規技術であり,材料表面に凹状の加工を施した後,熱処理を施すという至って簡単な手法で,体液環境下で自発的にアパタイトを析出する能力を付与させることが可能である。本研究では,この技術を用いて表面処理したシリンダー状のTi-15Zr-4Nb-4Ta合金(GRAPE群)を兎の大腿骨欠損内に2, 4, 8週間埋入し,引抜試験により骨結合強度を評価した。その結果,GRAPE群はNon-GRAPE群と比較して有意に高い骨結合強度を示した。