主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
本発表は,C-S-H – H2O系の液相および固相組成を再現する熱力学的相平衡モデルに関するものである。当該モデルを,C-S-H表面の電気二重層を考慮したモデルとすることによって,電気二重層の組成を含めた計算をすることが可能となった。モデルの検証として,アルカリ塩が共存するC-S-Hの表面電位を計算し,同一条件で測定したC-S-Hサスペンション系のゼータ電位との比較を実施した。その結果,計算による表面電位の等電点が実験におけるゼータ電位の等電点とほぼ一致し,本モデルの妥当性が明らかとなった。