日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
第22回秋季シンポジウム
セッションID: 2H06
会議情報

イオン照射による金属内包セラミック・ナノファイバーの合成
*杉本 雅樹出崎 亮吉川 正人麻野 敦資関 修平
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

MeVオーダーのイオンビーム照射により、セラミック前駆体である混合高分子材料から金属元素を内包したセラミックナノワイヤーを合成する合成法を開発した。ポリカルボシランと酢酸パラジウムのポリマーブレンドをSi基板上に成膜し、これにイオンビームを照射すると、その飛跡に沿ってナノオーダーの架橋体が形成される。未架橋部を溶媒で除去し焼成することで、架橋部をセラミックナノワイヤーに転換できた。ナノワイヤーの直径は、イオンビームの線エネルギー付与及び高分子の分子量と架橋効率で、長さはケイ素高分子薄膜の厚さにより制御可能であった。また、混合高分子中のパラジウム原子はナノファイバー焼成後もナノファイバー中に存在し、金属元素が内包されたナノファイバーの合成が可能となった。

著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2009
前の記事 次の記事
feedback
Top