主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
Al2TiO5は、低熱膨張かつ熱衝撃耐性の高いセラミックス材料の一つである。さらに熱膨張に異方性をもち、800℃~1200℃で酸化アルミニウム(α-Al2O3)と二酸化チタン(TiO2)に分解する特徴があるため複合セラミックスとして用いられている。しかしこれらのメカニズムは明らかではない。そこで本研究ではAl2TiO5のAlを一部Feなどに置換したAl2O3-Fe2O3-TiO2系を合成し、高温粉末X線回折(XRD)パターン測定、示差熱分析(DTA)測定および走査電子顕微鏡(SEM-EDS)での観察を行い、物性を評価した。これらの結果をAl2TiO5と比較し議論する。