主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
種々の剥離・再積層プロセスで得た四チタン酸ナノシートの再積層体の高速充放電特性を試験した。四チタン酸ナノシートは層状構造を持つ針状四チタン酸と水酸化テトラブチルアンモニウムとの反応によって、四チタン酸の層間を剥離することによって得た。種々の溶媒に分散させたナノシートを再積層させ電気化学測定用試料を得た。メタノールを溶媒に用いたプロセスで得たチタン酸ナノシート再積層体の容量は180mAh/gであり、1A/gという比較的大きな電流密度時に140mAh/gの容量を保つなど、容量・ハイレート特性ともに水を溶媒として用いたプロセスで得られるチタン酸ナノシート再積層体と比較して優れたリチウム電池電極特性を示した。