日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
体組成分と歯数の相関性の考察
—インピーダンス式体組成分器を用いて—
呉 沢哲
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2016 年 36 巻 1-2 号 p. 59-

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抄録

口腔領域と心身の健康状態の関連性は以前から報告が多数あるが,具体的な数値を使って客観的な分析をしている文献は少ない.そこで,当院のリコール患者に体組成分析装置を用いて,健康指標であるBMI,体脂肪率,内臓脂肪指数,腹囲,そして脂肪、タンパク質などの体組成分を計測して,歯数の違いと,各々の数値に相関性があるかを調べた.また,60 歳以上の高齢者のデータだけを抽出し,同様の相関性が加齢によって,顕在化するかについて同時に調べた.その結果,男性で歯数20 歯以下の者は21 歯以上の者よりもBMI(肥満度)が有意に大きいなど,歯数と,脂肪を中心とした検査値には相関性が示された.

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© 2016 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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