日本獣医師会雑誌
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産業動物臨床・家畜衛生関連部門
PCR-RFLP法による牛パピローマウイルス遺伝子型の簡易鑑別法の開発及び野外における実施例
鵜飼 典佳瀬戸 隆弘土屋 貴幸赤松 裕久齋藤 美英
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2013 年 66 巻 9 号 p. 617-620

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抄録

牛パピローマウイルス(BPV)の遺伝子型の,従来のダイレクトシークエンス法より簡便で安価なPCR-RFLP法による鑑別法を新たに構築し,その有用性について,野外検体を用いて従来法と比較検証した.静岡県東部のある放牧場で飼養されている,牛乳頭腫症のホルスタイン種雌未経産牛26頭から92検体を採取し,従来法及びPCR-RFLP法を用いてBPVの遺伝子型鑑別を実施した.その結果,PCR-RFLP法でBPV6(56/92),BPV9(19/92)及びBPV10(7/92)が検出された.従来法で鑑別できた検体の,PCR-RFLP法と従来法の結果は100%一致していた.以上のことから,今回開発したPCR-RFLP法は従来法に替わるBPVの簡易的な遺伝子型鑑別法として有用であることが示唆された.

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