2003 年 29 巻 4 号 p. 585-587
密閉型オシレ-卜流動層(Airtight Oscillating Fluidized Bed,AOFB)の伝熱速度を同装置にて分散板下部より流動化空気を導入する通常流動層のそれと比較した.AOFBの伝熱係数はオシレート数の増加とともに増加した.AOFBでは層内へ間欠的に流動化空気が流れ込むにも関わらず,その伝熱係数の最大値は通常流動層のそれと殆ど変わらない値であった.AOFBの鉛直方向伝熱速度分布は,サインカーブ状を呈していた.これについては,気泡の滞留位置や頻度から定性的に説明できた.