2003 年 29 巻 4 号 p. 508-512
CFC12-フルオロエーテル転換装置を開発するため,NaOH-メタノール溶液中でCFC12に氏i株)O線照射した.CFC12は光脱塩素反応によりHCFC22に変換され,それに続くWilliamsonエーテル合成反応によりフルオロエーテル(CHF2OCH3)になる.ここでは,光脱塩素反応を解析した.速度光反応速度はCFC12の分圧の1/2乗および光強度の3/2乗に比例し,メタノール中に析出したNaCl粒子により速度が増加することがわかった.これらの関係から,連鎖反応にメトキシイオンラジカルが関与する光反応機構を提案した.