工業化学雑誌
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酸化モリブデン-酸化コバルト(II)-アルミナ触媒の調製法およびその脱硫活性に及ぼす影響
小寺 嘉秀藤堂 尚之村松 国宏小川 清栗田 穣佐藤 利夫小川 誠加部 利明
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1971 年 74 巻 3 号 p. 330-335

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抄録

懸濁床型重油脱硫反応に用いる MoO3-CoO-Al203 触媒探索研究の第一歩として, η-Al203 への含浸, アルミナ水和物との混練の二つの触媒調製法について, 触媒調製過程におけるモリブデン塩の変化, 脱硫活性および触媒の細孔構造におよぼす調製法の影響について検討し, つぎの結果をえた。1)触媒調製過程のモリブデン塩は調製法により挙動が異なる。2)含浸法で調製した触媒は, 混練法にくらべて高い脱硫活性を与える。3)これら触媒の比表面積, 細孔構造は調製法により著るしく変化する。
以上の結果に基づいて,触媒の脱硫活性と細孔構造およびアルミナ表面の MoO3 の性状との関連性について考察した。

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