工業化学雑誌
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炭素-炭素二重結合を有するアジリジン誘導体の重合と共重合
渡辺 七生酒井 睦司榊原 保正内野 規人
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1970 年 73 巻 5 号 p. 1056-1058

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抄録

N-アクリロイルアジリジン (AAz), N-メタクリロイルアジリジン (MAAz), N-trans-クロトノイルアジリジン (CAz) および N-(アリルオキシカルボニル)アジリジン (AOCAz) の4種の単量体について,単独重合およびスチレンとの共重合を, AIBN を開始剤とし, ジオキサンを溶媒として行なった。CAz と AOCAz は重合性低く, 実験条件下では CAz の単独重合体は得られなかった。得られた単独重合体および共重合体は, ベンゼン, アセトン, ジオキサンなどに可溶で, しかも, アジリジソ環をほとんどそのまま保持しているビニル重合体であることが,IR スペクトルから推定された。またモノマー反応性比から求められた Q,e 値は, AAz で Q=0.58, e=0.60, MAAz でQ=0.76, e=0.48 であった。

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