地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
ISSN-L : 1884-8435
鳥取県弓ヶ浜半島の地盤被害と微動特性について
野口 竜也西田 良平足立 正夫荒井 猛
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2001 年 26 巻 p. 329-332

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抄録

2000年10月6日の鳥取県西部地震によって, 弓ヶ浜半島の南東部の夜見町付近では, 一部で液状化による地盤被害が見られた. この付近の集落では一部住宅にも被害があったが, この住宅の隣近所では全く被害がみられず, これらの原因を探るために, この付近一帯において南北方向に3成分の微動観測およびアレイ観測を実施し, 被害を受けた住宅についても微動観測を行った. その結果は次のとおりである.1) H/Vのピーク周期は, 0.4-1.3秒で北に行くほど周期が長くなる傾向が見られた.2) 地盤の堆積層の層厚は約90mであった.3) 住宅の固有周期は約0.3秒であった. 今回の観測による解析結果からは, 微動による地盤特性と被害との明白な関係は見られなかった.よって, 今後より詳細な検討が必要である.

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