人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第35回 (2021)
セッションID: 2C4-OS-9b-03
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個人データ利活用の類型に応じた社会的受容性の質問紙調査
*森下 壮一郎高野 雅典武田 英明高 史明小川 祐樹
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キーワード: 社会的受容性
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抄録

パーソナルデータの利活用において種々の活用パターンが生み出されている.必ずしもデータの種類と利用目的のドメインは対応関係になく,たとえば医療情報が広告のために共有されて社会問題になるなどの事例があった.日々のデータ収集および分析技術の発達により,データの種類と利用目的の組み合わせにおいて,あらゆるパターンが生じる可能性がある.そのうちのどの要素もしくは組み合わせがデータ利活用の社会的受容性に影響を与えるか調査することは,上述したような問題を未然に防ぐためにも重要である.以上の背景に基づき本研究では,個人データ利活用の類型に応じた社会的受容性を調査した.具体的にはデータ利活用の類型を,の組み合わせで表現して,直行表を用いて網羅的が質問文を作成し,国内のクラウドソーシングプラットフォームを用いて協力者を募集して質問紙調査を実施し,分析を行った.その結果,容姿を取り扱うと受容されないことや,福祉が目的であれば受容されることなどが分かった.また,組み合わせによって文脈依存の受容性に差異が生まれることなどが見出された.

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© 2021 一般社団法人 人工知能学会
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