主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2019年度人工知能学会全国大会(第33回)
回次: 33
開催地: 新潟県新潟市 朱鷺メッセ
開催日: 2019/06/04 - 2019/06/07
平成30年不正競争防止法改正により、データ取引に関する一定の行為が不正競争と定められ、差止請求権、損害賠償請求権などの民事的措置が認められるようになった。ここで、データは知的財産の一種であるが、知的財産としては、特許法が定める発明、意匠法が定める意匠、商標法が定める商標、著作権法が定める著作物などがある。特許権、意匠権、商標権などの産業財産権は、不動産と同様に登録という一種の公示制度を採用しており、第三者は登録番号を確認することで、権利の有無及び内容について確認することができる。 しかしながら、データという無体物に関する財産権は、産業財産権と異なって、権利の有無が明確でなく、第三者がデータに関する権利について調査することも容易ではない。 そこで、産業財産権登録制度、著作権登録制度などを参考にして、データ登録制度を創設し、データに関する権利の有無を明確化することを提案する。