要旨:近年、Vargo and Luschが提唱した「サービス・ドミナント・ロジック」が脚光を浴びている。「サービス・ドミナント・ロジック」とは,サービスを顧客との価値共創と捉え,サービスこそが経済・企業活動の中心にあり,モノは,サービスの価値共創手段の一部と考えるマーケティングの新たな世界観である。
本報告では、夕食食材宅配サービスを展開しているヨシケイグループを題材にし、定性分析のみならず、アンケートデータに基づく定量的な分析も行い、価値共創を支える諸要素、企業と顧客が価値を共創するプロセス及び価値共創に影響を与えるファクターなどを検討する。