我々は先に、薗頭反応を用いて共役鎖内包型デンドリマーを集積することに成功している。今後さらに高次の分子群を確実に構築するためには、集積時の収率の向上が望まれる。そこで今回、クリックケミストリーの代表的な反応であるHuisgen反応を利用したデンドリマー集積を検討した。まず、共役鎖末端にアジド基を導入したデンドリマーと共役鎖末端にエチニル基を有するデンドリマーを用いるHuisgen反応の条件を数種類検討し室温下THF中触媒量のヨウ化銅を用いる条件において収率71%でデンドリマー二量体 (MW:4354.66) を得た。講演ではこの反応を応用し、さらに高次の集積体の構築及びその物性について発表する。