映像情報メディア学会技術報告
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セッションID: HI2013-44/3DIT2013-1
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自然画像における輪郭の対称性 : シンメトリーによる形状の皮質表現の探索(視聴覚技術,ヒューマンインタフェースおよび一般)
榑松 憲酒井 宏
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抄録

ヒトが図地分離を行う過程で利用する特徴の一つとしてGestalt要因が知られている。いくつかのGestalt要因は先行研究で定量化され、その特性が検討されている。しかし、対称性は動物などのBiological Shapeや人工物にもよく見られる特徴であるが、定量的な指標が作られておらず、数理的解析も行われていない。本研究では、対称性に注目し、まず自然画像中の輪郭が幾何学的にどの程度対称であるかを示す指標として対称度を定義することを試みた。次に提案した対称度がヒトの知覚する「対称な度合」となっているかを検討するため、被験者に局所的輪郭に対する対称軸を決定させる心理物理実験を行った。提案した対称度から得られた最適対称軸とヒトの知覚する対称軸の一致度を算出したところ、ヒトが一貫して回答した局所的輪郭パッチに対しては両者が合致していることが示された。このことは提案した対称度がヒトの知覚する「対称な度合」を反映していることを意味する。また、ヒトが幾何学的により対称な輪郭をたしかに対称と知覚していることが示された。

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© 2013 一般社団法人 映像情報メディア学会
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