2021 年 2021 巻 51 号 p. 51-56
フォニックスの有効性は長きにわたって議論されており、フォニックスの推進派は予測力の高さをこの教授法を推奨する根拠の1つとしてきたが、ルールに当てはまらないものが多い。本稿の目的は、実際に英文を読んだ際にどれほどフォニッ クスが有効かを検討することにある。ここでは、フォニックスのルール単位ではなく、語単位でその使用頻度を考慮することにより、実際のリーディングにより近い形で検証する。結果として、フォニックスの有効性はこれまで主張されてきたものよりもはるかに低いことを指摘する。