応用物理
Online ISSN : 2188-2290
Print ISSN : 0369-8009
タンデムミラー核融合炉の展望
谷津 潔三好 昭一
著者情報
ジャーナル フリー

1982 年 51 巻 3 号 p. 326-330

詳細
抄録

ミラー磁界によるプラズマ閉じ込めの最大の欠点である端損失を減らすために考案されたタンデムミラーの原理はすでに実証され,閉じ込め改善の見通しは得られたといえる.タンデムミラーの性能をさらに改善するために考えられたサーマルバリアは今後の研究の中心的課題である.解決しなければならない多くの課題が残されているとはいえ,タンデムミラー炉でQ値が5~10程度,サーマルバリアが実現できるならばさらに高い値が期待され,今後の技術的進歩と相まってタンデムミラー炉の実現性は非常に高くなったと考えられる.

著者関連情報
© 社団法人 応用物理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top