福祉社会学研究
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Print ISSN : 1349-3337
【特集論文】
「ソーシャルワーカーの社会学」に向けて
竹端 寛
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2018 年 15 巻 p. 49-65

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抄録

 本稿では,社会福祉の仕組みを批判的に分析することによって,ソーシャル

ワーカーの理論や実践の発展に役立つ「ソーシャルワーカーの社会学」を提起

する.ソーシャルワーカーは自らの権力性を用いて,対象者を支援も支配もで

きる裁量を持つ存在である.地域変革を実現したソーシャルワーカーは,個人

の問題の背後にある構造変動やその力学を見抜くという「社会学的想像力」を

活かして,自らの実践を変容させてきた批判的実践者でもある.福祉社会学や

社会福祉学の研究者は,批判的実践やその実践者を支える実践的批判者である

ことが求められている。これらの整理を通じて,「ソーシャルワーカーの社会学」

の可能性を提起した.

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