2008 年 76 巻 2 号 p. 138-139,a2
シリンダーインテークレート法を用いて, 転換畑におけるダイズの生育収量に影響を及ぼす土壌物理性の要因について解析した。ベーシックインテークレート (Ib) が100mm h-1未満の圃場では, ダイズの個体当たりの子実重が低下し, 収量が300gm-2を下回った。土壌物理性の項目を用いた解析の結果, シリンダーインテークレート法で評価した透水性は, 土壌構造の発達程度による影響を強く受けることから, ダイズの生育収量を低下させる要因は, 土壌構造が未発達で孔隙や亀裂の少ない土壌環境であると結論した。