石川県立大学
2016 年 84 巻 8 号 p. 693-696,a2
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積雪温暖地に位置する手取川流域を対象に,窒素循環の視点から流域の水循環の健全性について検討した。手取川流域は,白山麓の山岳域を源流に,多積雪・多雨の水文循環,緑豊かな森林生態の好条件下にあるため,扇状地の灌漑用水は,元入れで窒素濃度0.3 mg/ℓと低く,良食味米の生産に最適であり,扇状地地下水は,NO3-Nが1.5 mg/ℓ以下の軟水で,上水や工業用水として利用され,湧水域にはトミヨの生息域がある。森林流域の窒素吸収量が3.5~5.1 kg/(ha・year)で,森林は窒素制限にある。
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