電子顕微鏡所見とPCR法で確診したWhipple病の1例

長末 智寛; 蔵原 晃一; 八板 弘樹; 田中 貴英; 大城 由美; 久能 宣昭; 原田 英; 亀田 昌司; 岩崎 一秀; 堤 寛

doi:10.11405/nisshoshi.113.1894

症例報告

電子顕微鏡所見とPCR法で確診したWhipple病の1例

長末智寛, 蔵原晃一, 八板弘樹, 田中貴英, 大城由美, 久能宣昭, 原田英, 亀田昌司, 岩崎一秀, 堤寛

著者情報

長末智寛
松山赤十字病院胃腸センター
蔵原晃一
松山赤十字病院胃腸センター
八板弘樹
松山赤十字病院胃腸センター
田中貴英
松山赤十字病院胃腸センター
大城由美
松山赤十字病院病理診断科
久能宣昭
松山赤十字病院胃腸センター
原田英
松山赤十字病院胃腸センター
亀田昌司
松山赤十字病院胃腸センター
岩崎一秀
松山赤十字病院胃腸センター
堤寛
藤田保健衛生大学第1病理学教室

キーワード: Whipple病, 白色絨毛, PCR法, カプセル小腸内視鏡, バルーン小腸内視鏡

ジャーナルフリー

2016 年 113 巻 11 号 p. 1894-1900

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.113.1894

詳細

抄録

症例は50歳男性．3カ月間持続する10行/日の血性下痢と約25kgの体重減少を主訴に当科入院となった．上下部消化管内視鏡，カプセル小腸内視鏡とバルーン小腸内視鏡を施行し，十二指腸を含む全小腸にびまん性の白色絨毛と粘膜浮腫を認めた．十二指腸と小腸から採取した生検組織の病理所見，電子顕微鏡所見とPCR法によりWhipple病と確診した．CTRXとST合剤の投与により症状と画像所見の著明な改善傾向を認めた．

責任著者(Corresponding author)

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