潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘後に, 回腸嚢炎, 十二指腸炎およびびまん性膵管狭細型膵炎を発症した1例

中山 聡; 松岡 正記; 吉田 行哉; 早川 和雄; 福地 創太郎; 松熊 晋

doi:10.11405/nisshoshi.101.389

症例報告

潰瘍性大腸炎に対する大腸全摘後に, 回腸嚢炎, 十二指腸炎およびびまん性膵管狭細型膵炎を発症した1例

中山聡, 松岡正記, 吉田行哉, 早川和雄, 福地創太郎, 松熊晋

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キーワード: 潰瘍性大腸炎, 十二指腸炎, 膵管狭細型膵炎

ジャーナルフリー

2004 年 101 巻 4 号 p. 389-396

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.101.389

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抄録

症例は41歳男性. 26歳で潰瘍性大腸炎 (Ulcerative Colitis : UC) を発症し, 37歳で中毒性巨大結腸症のため大腸全摘術を施行. その2年6カ月後に回腸嚢炎とともに, 十二指腸炎およびびまん性膵管狭細型膵炎を同時発症し, メサラジン, ステロイド投与が奏功した. 種々の免疫抗体は陰性であった. これらはいずれもUCの病因に関連して発症した可能性があり, 興味深い症例と考えられた.

責任著者(Corresponding author)

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